校長散歩

2024.03.07

  • #武蔵の風景
  • #グローバル

612 高2 英語劇

バーグマン先生を囲んでの記念撮影
高2の英語では、「上級スピーチ」か「演劇(ドラマ)」を選択し、行います。そのうち、ドラマを選択した生徒たちが、2月19日の放課後から「英語劇フェスティバル」と銘打って、大教室を会場に、英語劇の発表を行ないました。
今回の演目は、「東西文化融合」の武蔵の三理想を踏まえ、前半は日本の演劇の2作品で、19日(月)は 村上春樹 の『Kafka on the Shore(海辺のカフカ)』、22日(木)はSFコメディ『Summer Time Machine Blues(サマータイムマシン・ブルース)』。24日(土)の後半はシェイクスピアの2作品で、『King Lear(リア王)』と『King Henry Ⅳ, Part1(ヘンリー四世、第1部)』という興味深いラインナップとなりました。
2月24日、シェイクスピアの2作品を見ました。会場には武蔵生だけでなく、保護者の方も多数来られ、満席となりました。ここ数年、英語劇の運営も苦労しました。コロナの影響でフェイスマスクをしたり、人数制限をしたりでの公演でしたが、以前の雰囲気が戻ってきました。それぞれ1時間半ほどの、本格的な上演です。
生徒たちは、これまでの練習の成果を余すことなく発揮していました。まず、よく長い台詞を覚えてきたことに感心。いきいきとした迫真の演技。衣装、セット、裏方の照明・音響も工夫されていました。楽屋も前後左右4箇所に設定してあり、小劇場のような空間になっていました。そして何よりも、5年前に入学してきた中1生が、それぞれ自己を思い切り表現し、高2生としてたくましく成長していることを嬉しく思いました。
武蔵の英語劇は、アメリカで演劇を学び、その後、英語教師として日本に来られたバーグマン先生に長い間指導をしていただきました。「ドラマ」の授業は日本ではあまりなじみがありませんが、それを武蔵でできたことは本当に恵まれていたと思います。
ただ、残念ながらバーグマン先生もいよいよ退職となられ、今日が最後のドラマの発表となりました。
生徒たちから花束をもらったバーグマン先生は、最後にスピーチをされました。
“Drama is magic, Education is love.”
バーグマン先生の言葉が心にしみました。長い間、有り難うございました!