校長散歩

2019.12.17

  • #行事

109 中1地学巡検

地学巡検の画像
大観山で学芸員の方(オレンジのヤッケを着用されています)から説明を受ける
12月13日、中1の地学巡検が箱根で行われました。実際の地層や地形を見ながら学ぶ「地学巡検」は、かつては秩父・長瀞、筑波も含め行われていたようですが、97年度からは箱根での巡検が恒例となり、2008年度からは、現在のような形態のプログラムになったとのこと。とても充実している完成度の高い内容でした。
生徒たちは箱根・入生田にある神奈川県立『生命の星・地球博物館』に集合。博物館を見学した後、クラスごとにバスに分かれ、途中、大観山、山伏峠で下車。バスに同乗してくださった学芸員・研究員の方から、実際の地形について説明を受けました。生徒たちは熱心に耳を傾けるとともに、課題であるスケッチを「ささっと」していました。日本は火山の国です。そして箱根はその地形を学ぶ絶好の場所です。噴火によって出来たカルデラ、その周りを取り巻く外輪山、溶岩によって出来た溶岩ドーム、溶岩流によって出来たデコボコ、さらに方角を変えて海を見通せば、大島などの島々も観察することができました。
その後、11月15日から立ち入りができるようになった大涌谷へ行き噴煙地を見学。生徒はこれまで授業の中で基礎知識を学んできているので、それを実際に確かめられる体験ができたことは本当に恵まれていると思いました。学芸員の方からも、武蔵で作られた手作りの『巡検案内』の完成度の高さに感心されていました。
私自身の武蔵時代の記憶には「地学巡検」はありませんでしたが、今回「ブラタモリ」に連れて行ってもらったようで、本当に楽しい勉強の時間になりました!