校長散歩

2021.04.13

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272 日本生態学高校生ポスター発表審査員特別賞受賞

生物部受賞の画像
校長との記念撮影

4月9日、このたびオンラインで行われた「日本生態学高校生ポスター発表」で、見事、審査員特別賞を受賞した生物部の部長でもある高校3年生の岸田君が、校長室を訪問してくれました。
研究演題は「都市緑地2地点のカメムシ相」ということで、武蔵校内と近隣の江古田の森の二地点の比較から、都市緑地のカメムシの特性を明らかにしたことが評価されたそうです。
岸田君の話を聞くと、興味深いことがたくさん出てきました。
まずカメムシというのは単純なものではなく日本に1000種類くらいいるということ。次に研究の動機ですが、もともと昆虫にものすごく興味があったわけではないけれど、高校1年のときに顧問の先生から紹介してもらった本が面白くはまったこと、そして先行研究はあまり多くないけれど、近年は都市の昆虫生態学に関心が高まっており、ポスター発表でも同じような研究をしている大学院生からも質問を受けたとのことでした。
今回の研究は、そうした中、岸田君が地道に足を運んで集めたデータをもとに分析されたとのことです。本人に聞くと、休校下におけるデータが集約できなかったので、集めたデータには納得はいってなかったようです。先進的な器具を使っての実験室での研究が耳目を集める風潮がありますが、原理原則に立ったフィールドワークの手法をマスターしていることは、学問を進めていくうえでの大きな力になると思います。
岸田君と話していて、「自分の好き」を見つけられることは素晴らしいと改めて思いました。ぜひ、その好きな分野を究めていってほしいと思います。
受賞おめでとうございました!