校長散歩

2021.07.15

  • #進路

312 2021年度大学入試「合格体験記」を発刊しました

合格体験記の画像
「合格体験記」の表紙
このたび、初めての試みとして、「合格体験記~進路希望実現までの軌跡~」を発刊し、中3以上の生徒に配布しました。これは、2021年度の大学入試を突破した、既卒生も含む14名の卒業生が書いたものです。進路選択のプロセスのうち、特に大学入試に焦点を当てて書いてもらいました。
2021年度入試は、大学入試センター試験に代わって大学入学共通テストが開始された初年度でした。当初、英語民間検定試験の活用や記述式の導入も予定されていましたが、課題が山積していることから見送りとなりました。さらに新型コロナウイルスの影響により、まさに未知との戦いの中での入試でした。
そうした新制度導入の混乱と新型コロナウイルスの猛威に巻き込まれながらも、強い意志で大学入試に挑み、進路希望を実現させた武蔵生たちの「合格体験記」は、生徒の視点から見て、多くの学びと共感があると思います。
特に、高1~高2の勉強の仕方、定期試験と大学受験に向けた勉強の違い、模擬試験の活用方法、使用した問題集・参考書の紹介などは、様々な示唆があるのではないでしょうか。
私が大学受験に立ち向かった時代と比べて、一般的に今は塾や予備校に頼る文化が大きくなっていると思いますが、そこに依存すればよいということではないでしょう。学力をつけていくうえで最も大事なことは「自学自習力」を付けていくことだと思います。目的や目標を定めて、そのための学力をどう付けていくか、様々なリソースをどう活用していくか。この課題にそれぞれが真摯に向き合って、自分なりのスタイルを築いている様子がよくわかりました。
後輩のために、熱い文章を寄せてくれた卒業生の皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。
有難うございました。