キャリアを考えて

キャリアとは仕事や職業などを想起する単語ですが、武蔵では更に、それに付随する経験やこれに至る一連の過程までを含めた社会での生き方と捉えています。自分の興味・関心を掘り下げる一方で、様々な社会のキャリアに目を向けて視野を「世界」へ広げると同時に、自らを俯瞰的に捉えて己の進む道を模索するお手伝いをします。

中3からキャリアについて意識を向けるきっかけを設けます。まずは世界への視野を広げてもらうべく、社会の様々な分野で活躍する卒業生から話を聞きます。この企画では、卒業生に職業や仕事内容についての具体的な紹介をしてもらう他に、武蔵の在学中及びその後の進学先で何を考え、どのような経緯を経て就職に至ったのかも語られます。ガイダンス後も在校生をフォローして下さる卒業生もあって、より深くキャリアについて学ぶ機会を得られます。

学内では経験できない貴重な体験も武蔵は支援しています。自ら動き、自身の目で見て、耳で聞いて得た情報は、たとえその道へ進まなかったとしても大変価値のあるものとなります。大切なことは、興味のあるなしでフィルターをかけ、見過ごすのではなく、まず行動することにあると武蔵は考えます。

特に医療関係を目指す者にとっては、現場での体験が大きく影響を与えているようです。医大の一部では、夏に高校生向けの医療体験企画が催されており、武蔵生も毎年参加しています。

学問を大切にする武蔵では、研究職を希望する生徒も多く、大学が企画する研究室見学会などへ足を運ぶ者も少なくありません。実際研究室に伺う他にもオンラインで参加する場合もあり、必要に応じて学校でも支援しています。