校長散歩

2020.09.11

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192 夏の思い出5 −英語即興型ディベート体験会−

即興型ディベートの画像
Zoomを使っての即興型英語ディベートの体験会
英語の即興型ディベートを知っているでしょうか。通常のディベートだと論題があらかじめ示され、事前準備に時間をかけて臨みます。即興型ディベートは、その場で身近な主題が示され、3人から4人のチームごとに、それぞれの主張や役割を短時間で相談しながら考えます。身近なテーマなので、話したいことがいっぱい出てきますが、英語でディベートをするので、それぞれの思いをどう表現できるかがポイントです。中でも、大阪府立大学の中川智皓准教授が中心となって進めている「パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)」の即興型ディベートは、全国大会や世界大会も開催され、全国の国公私立高校にも拡大しているものです。
1学期も終わりになりかけた頃、一人の高二生が校長室に、「英語ディベート部を作りたい」と飛び込んできました。聞けば、実践的な英語力を身に付けながらグローバルな視野を持つ仲間とコミュニティを作りたいとのこと。そこで、この「即興型ディベート」を紹介したところ、すぐに6名の仲間を集め、総勢7名で夏休み中にZoomによる体験会を行なうことになりました。
当日は、7名の生徒たちが3名と4名とに分かれ、二つのグループで戦いました。最初の論題は「日本は安楽死を合法すべきであるか」。二番目の論題は「大学入試の受験生には彼氏/彼女がいた方がいい」。生徒たちは、ものおじせず楽しそうに取り組んでいました。
参加生徒からは、「英語で議論する場がとても珍しく、相手の話を聞きながら自分の意見を作っていくのが面白かった」という声の一方で、「実際に英語を話そうとすると詰まってしまったりして、自分の英語力を客観的にみることができた」などの感想が出されました。生徒たちの成長にとって、とても良い機会になったようです。何かをやってみようとチャレンジする武蔵生を頼もしく思っています。