校長散歩

2020.11.06

  • #授業

220 武蔵の授業6 −理科(生物)−

樹木観察の画像
メタセコイアを観察する生徒たち
11月4日、中2の科学Bの授業は「秋の校内散歩」でした。「樹木を見て歩こう」というテーマで、武蔵のキャンパスをフィールドに行われました。
中1の春には「野草を見る」をテーマに行ったとのことですが、中2の秋には「樹木を見る」というテーマで実施。生物の先生が1時間の授業を使って、足早に案内してくれます。
私も生徒と一緒についていきました。武蔵には実に多くの樹木が植わっており、その数は200種にものぼるとのことです。濯川(すすぎがわ)周辺にはシダレヤナギ、ムクゲ、イロハモミジ、ムクノキ。東門周辺にはクヌギ、クスノキ、センダン、スカーレットオーク、カクレミノ、ウメ、ビワ、サンショウ。図書館裏の雑木林にはケヤキ、ホオノキ、ブナ、マメガキ、イイギリ、スダジイ。そして校長散歩91で紹介した散歩道沿いには、ムクノキ、センダン、マデバシイ、エノキ、イチョウ、プラタナス、ポプラ。そしてゴールは体育館裏のメタセコイア。途中、校長散歩28で紹介した武蔵内に生息しているタヌキの糞場や野鳥の巣箱なども紹介しながら、先生はポイントごとに立ち止まって、武蔵キャンパス内の多様な樹木について、種子散布や動物との関係にも触れながら、解説をしていきます。
ゴールに植わっていたメタセコイアは「生きた化石」とも呼ばれる樹木だそうです。というのも、かつては、「化石」としてしか発見されませんでしたが、20世紀半ばに中国の山奥で「現生種」として発見されたとのことで、そう呼ばれるそうです。武蔵のメタセコイアも何代目ですが、この場所には半年前に植えられたとのことでした。
好奇心旺盛な中学生にとって、自然豊かなキャンパスでの本物を通しての学びは、実に楽しそうでした。