校長散歩

2021.11.08

  • #行事

338 中3天文代替実習

雲に覆われた天文代替実習の画像
雲に覆われた空のもとでの天文代替実習
11月7日(日)、武蔵のグラウンドで中3の天文代替実習が行われました。中3時に行う武蔵の天文実習は、例年、八ヶ岳の清里で宿泊により行ってきましたが、今年度は残念ながら、新型コロナウイルスの影響などもあり断念。昨年度に引き続き、校内での代替実習となりました。
午後4時に集合した生徒たちは、まずは割り当て教室で、実習班ごとに、本日の観測計画や望遠鏡操作方法の確認などを行いました。望遠鏡観測の必須課題は白鳥座のアルビレオとアンドロメダ座のアルマク。肉眼では一つに見えるけれど、空間倍率をあげていくと複数の星が見えるタイプの星です。
夕方暗くなってきた午後6時から、天体望遠鏡による観測を行う下グランドの班と、眼視や双眼鏡などにより寝そべりながら一般観測を行う上グランドの班に分かれ、いよいよ観測が始まりました。それぞれにグループの班は、1時間で入れ替わります。
ただ、今日は日中晴天だったものの、夜になると次第に分厚い雲で全天は覆われました。観測には困難な条件となりました。そうした中でも、生徒たちは辛抱強く空を見上げながら、雲の切れ間から金星や木星、土星といった惑星やデネブ、アルタイルといった1等星などを発見し、望遠鏡などの焦点を合わせていきました。欠けている金星、縞模様の木星、土星の環などが良く見えました。
自然なので、晴天の日もあれば、曇りや雨の日もあるのは仕方がないことですが、これまでの天文に関する学びを踏まえ、同級生たちと夜のグラウンドで過ごした思い出深い一日になったことと思います。