校長散歩

2025.12.21

  • #行事

843 中1地学巡検

大涌谷での噴煙地見学
大涌谷での噴煙地見学
12月12日、箱根をフィールドに中1の地学巡検が行われました。これは、教室で学んできた地形や岩石などの知識を、日本有数のカルデラ地形である箱根を舞台に、実際に学んでみようという行事です。生徒たちはまず、箱根登山電車の入生田駅近くの「神奈川県立 生命の星・地球博物館」に現地集合。地球や生命など多岐にわたる展示の中から、事前に考えていた3つの内容に基づき館内を自由に見学。最終的に1つのテーマに絞ってレポートを書くことになります。
館内で昼食をとった後は、各クラス1台ずつ合計4台のバスに分乗して、いよいよ箱根の地形を巡ります。各バスには、博物館の学芸員の方も同乗して解説をいただきます。毎年感じますが、まさに「ブラタモリ」の世界です。カルデラの外をかたどる外輪山上の道を走りながら、大観山、山伏峠という地形観察をしやすいスポットで下車。そこでも学芸員の方の解説を聞きながら、地形のスケッチを行います。
この日は風もない晴天。大観山ではカルデラ内の箱根火山をかたどる駒ケ岳、二子山、神山、そしてカルデラ湖である芦ノ湖も良く見えました。ただ、上空は雲に覆われ、富士山については、残念ながら裾野しか見えませんでした。
山伏峠では、芦ノ湖に流れ込む溶岩堤防など溶岩流の跡がくっきりと見えました。駿河湾側に目を転じると、伊豆半島や愛鷹山などが良く見え、この箱根が長い時間をかけて、どのように地形が作られてきたかを理解することができます。
最後は大涌谷。多くの観光客が来ています。箱根ジオミュージアムの見学に加え、噴煙地や一番新しくできた冠ヶ岳の観察などを行います。ここでも学芸員の方が、寒い中、それぞれのスポットに立ち解説をしてくれました。
その後、生徒たちは小田原駅で解散。帰宅後は「地学巡検レポート」の課題があります。提出〆切は年明けの1月15日とのこと。年内に終わらせて、すっきりした気分で新年を迎えられるといいですね。
天気にも恵まれた充実した地学巡検でした。お力添えをいただいた学芸員の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
有難うございました!