校長散歩
2026.02.12
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862 第70回強歩大会-幻と消えた横浜-

2月8日、第70回強歩大会が開催される予定でした。しかしながら、この日はあいにくの雪。やむなく18年ぶりに強歩大会は中止となりました。これまで半年以上にかけて準備をしてきた強歩大会小委員会の皆さんにとって、またこの日を楽しみにしていた武蔵生にとって無念の思いだったと思います。
実は今年度の強歩大会は、実施直前の対応が本当に大変でした。まず、1月下旬から感染が拡がったインフルエンザへの対応。今年度はインフルエンザの感染のピークが2度来ています。1度目は11月のインフルエンザA型。そして2度目は1月からのインフルエンザB型。強歩大会の運営は大会を支える多くの補助員から成り立っていますが、インフルエンザで欠席した補助員をどう補充するか、またそもそもインフルエンザが蔓延したら大会自体を中止せざるをえないのではないかと、大会1週間前から小委員会は対応に追われました。それでもインフル対応の解決策が何とか見えた後は、天候との戦い。雪が降るのか降らないのか、気温はどうなのか、交通事情は懸念がないか。日々刻々と揺れ動く気象情報を見極めながら、最終的には断腸の思いで中止の判断となりました。
2月10日、運営を担った強歩大会小委員会の委員長、副委員長の話を聞くことができました。今回の幻のコースは横浜。「強歩はコースで勝負すべき」という小委員長の信念に基づき、ただ単に横浜市内を歩くのではなく、東京都との県境である多摩川を出発し、川崎を突き抜け、ゴールの横浜公園に向かう全長23キロのコース。11月にコースが決定するまで、300キロ以上は歩いたとのことでした。さらに、チェックポイントを始めコース詳細の設定、地元公園事務所、土木事務所、警察、病院との連絡調整、フォトコンテスト・ビンゴなどの企画立案、出席管理システムの構築、ロゴのデザイン、パンフレットの作成など、彼らがかけた労力は並々ならぬものがありました。その準備段階での小委員会運営は、皆の協力で「とてもうまくいった」とのことでした。
一方、実施日1週間前からやむなく中止にいたるまでの対応は、悔しさもあったと思いますが、行事においては何よりも「安全・安心」が第一であることを踏まえ、その決断に至ったプロセスは立派だったと思います。
私は物事を成し遂げていくうえで大事なことは、①構想力と②計画力と③実行力だと思います。加えて④危機管理能力が求められています。今回の幻の強歩大会は、まさに危機管理能力を磨く良い経験になったと思います。
第70回大会は幻に終わりましたが、そのコース設定は小委員会の思いが詰まったものとなりました。機会を見つけて、歩いてみようとする武蔵生もいるのではないかと思います。
小委員会の諸君、本当にお疲れ様でした!