校長散歩

2026.05.20

  • #行事

【番外編】副校長散歩 中1山林遠足

学校山林で大場氏のレクチャーを受ける生徒たち
学校山林で大場氏のレクチャーを受ける生徒たち
爽やかな五月晴れに恵まれた5月9日に、中1の山林遠足が行われました。山林遠足は、埼玉県毛呂山町にある武蔵の学校山林を訪問し、学校山林の意義についての理解を深めるとともに、夏に行う赤城での山上学校に向けた訓練として山登りや集団行動を経験するという意味合いもあります。
当日は、中1の4クラスを高麗駅出発と東吾野駅出発の2グループに分け、それぞれがほぼ中間地点の学校山林目指して登ってゆきました。
学校山林は、武蔵学園HPに紹介されているように、紀元2600年(1940年)の記念事業として当時の父兄会(現在の保護者会)からの寄付金により土地を購入し、植樹等を行ったことをはじめとしています。
当時は戦時中で、日本中が紀元2600年のお祭りムードでしたが、時の校長 山本良吉先生は、「目先のお祭り騒ぎよりも遠い将来に意義を求めること」を生徒たちに説き、国家の歩みへの批判も込めて国土緑化運動を果たしたのでした。山林遠足も、1957年から現在まで絶えず続いてきました。
昨年より、当時の学校山林に込めた先人の思いを継承し、学校山林の持続可能な保全と林材の活用について、生徒たちが自ら考えて実践する「武蔵百年の森プロジェクト」が立ち上がり、その顧問であるNPO法人しんりん理事長の大場隆博氏も当日お迎えして、学校山林の森の様子や山林を守ることの意義について現地でレクチャーをしていただきました。86年にわたって皆で守ってきたヒノキの新緑に囲まれて、中1の生徒たちも、歴史の重みを実感するとともに、早速生徒たちの中からは、プロジェクトに参加したいという声も聞こえてきました。
ヒノキの成長は比較的遅いとも言われるそうですが、生徒たちも、急がず焦らず、着実に年輪を重ねるようにして成長してほしいと思います。
(副校長 加藤十握 記)