校長散歩

2023.12.21

  • #行事

580 中1 地学巡検

大涌谷噴煙地での学芸員の方からの説明
12月13日、中1を対象に箱根で地学巡検を行ないました。
生徒たちは、まず箱根登山鉄道入生田駅近くの神奈川県立生命の星・地球博物館に現地集合。この博物館は名称のとおり、動物・植物の標本・剥製だけでなく、世界の岩石なども多数展示され、地球や生命について深く考えることができる展示になっています。生徒たちは、博物館内の展示について、それぞれが立てた課題に基づいて学びました。
続いてクラスごとにバスに乗り、箱根の地層や地形について、車窓から、あるいはポイント地点で降車して学びます。地学の教員に加えて、博物館の学芸員の方にも同行していただき、専門的な解説をしていただきます。まるで「ブラタモリ」のような贅沢な時間です。
最初に降車したポイントは大観山。この日は天気には恵まれたものの雲もあり、富士山こそ見えませんでしたが、溶岩ドームである二子山、駒ヶ岳などの中央火口丘や、芦ノ湖が存在する箱根カルデラの地形をはっきりと確認することができました。海側に目を転じると、伊豆半島・天城山や、大島、新島さらには、うっすらと三宅島も見ることができました。
次のポイントは山伏峠。ここでは外輪山の外側に駿河湾から愛鷹山を望むとともに、内側には駒ヶ岳から芦ノ湖に流れ出していく溶岩流のあとがよく観察できました。
最後のポイントは大涌谷。ここは観光客でにぎわっていました。そうした中、箱根ジオミュージアムとともに、温泉井、噴煙地、もっとも新しい火山である冠ヶ岳前をポイントとして見学をしました。
教室で学んできた知識が、実際の巡検で確かなものになったと思います。ご協力いただいた学芸員の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。