校長散歩

2024.01.16

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587 第18回朝永振一郎記念「科学の芽」賞 最優秀賞 受賞報告

校長室での記念撮影
1月10日、筑波大学が主催する 令和5年度第18回朝永振一郎記念「科学の芽」賞 の中学生部門で、全国1195件の応募の中から、見事最優秀の「科学の芽」賞7件の1つに選ばれた中学1年の伊藤君が報告に来てくれました。
研究題目は「エノキワタアブラムシにおけるワタの復活条件について」。ワックス性のワタを作るアブラムシがどのような条件でワタを作るかを調べ、深い考察をしていることが高く評価され、授賞にいたりました。
話を聞くと、小学校5年生のときに、アブラムシにアリがたかっている様子を偶然に発見して、「どうしてなんだろう」と不思議に思ったことが研究の出発点とのこと。小学校時代にもアブラムシの研究をしていたそうですが、中学校に入学して、夏休みに自宅付近のエノキにワタアブラムシがついていることを発見し、今回の研究を進めたそうです。素晴らしいなあと思ったのは、決して賞をとることが目的ではなかったこと。夏休みの理科自由研究の宿題はなかったけれど、「何か研究レポートを出してくれたら見ますよ」という先生の言葉を踏まえ、自分で調べ自分で考えた研究成果を先生に提出したとのこと。その成果を見た先生が、研究の質の高さに驚き、「科学の芽」賞に応募したところ、最優秀賞に輝いたということでした。本人も、率直に「びっくりした」とのことでしたが、専門の先生方からの審査を通しての受賞ということで、「自信」を得たようでした。
私も授賞論文を見せてもらいましたが、先行研究も踏まえ、しっかりと論が展開されており、感心しました。
今後も研究は進め、やがて「アブラムシの宝庫」ともいえる北海道で研究したいとの夢を語ってくれました。
素晴らしいと思います。授賞おめでとうございました!