校長散歩

2024.02.05

  • #入試

591 中学入試合格発表

合格発表の日の朝のエントランス
2月3日、中学入試の合格発表をWeb上で行いました。
今年は受験者530名に対し、合格者177名。実質倍率3.0倍となりました。多くの皆さんが、午前9時からの発表に際し、ドキドキしながら、パソコンやスマホの画面を開かれたことと思います。悲喜こもごもだったと推察します。
合格者の皆さん、おめでとうございます。これまでの努力が実ったこと、良かったですね。心から祝意を表します。
そして力及ばなかった皆さん、合否は紙一重。本当に残念でした。
中国の古典「後漢書」に『疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る』という言葉があります。疾風とは速く激しく吹く風。勁草とは風雪に耐える強い草。強い風が吹いたときにこそ、初めてそれに負けない強い草を見分けることができるという意味から、困難や試練に直面したときにこそ、初めてその人の強さや人としての価値が分かるという意味で使われます。
12歳というまだ若い皆さんにとっては、この言葉の意味は分からないかもしれませんが、私は本当にそのとおりだと思います。逆境が人を成長させます。辛いことがあってもくさることなく、そのことをバネに乗り越えていった人こそ、「人間としての魅力」に溢れた人になれるのです。いつか若さは失っていくかもしれませんが、「人間としての魅力」は生涯変わらないものです。この言葉を頭の片隅に置きながら、また前を向いて歩いていってください。
そして、保護者の皆さまには、受験の日まで頑張ってきた、さらに今も頑張っているお子さんのことを、笑顔で抱きしめてあげてほしいと思います。
武蔵に魅力を感じて受験していただいた530名のすべての皆さんに心から感謝の言葉を伝えます。有難うございました!