校長散歩

2024.05.21

  • #行事

640 記念祭10 -武蔵暗渠(あんきょ)研究会-

暗渠マップを説明する生徒たち
武蔵の記念祭の特色は、すべて有志団体から成っていることです。多くの学校ではクラス参加がありますが、武蔵にはありません。部活動のほか、参加したい有志が集まって、記念祭に参加します。
今年はその有志団体もいくつか面白いものがありました。
その1つが「武蔵暗渠研究会」です。
暗渠とは地下に埋没した河川や水路のことです。ここ東京においても、都市計画が進む中で、暗渠が作られていきました。武蔵に流れている濯川も、元は千川上水の支流でしたが、千川上水が暗渠化する中で、切り離されました。現在は暗渠となった千川上水から独立して水を循環させています。
この暗渠研究会は、現中3が中2のときに、不定期で暗渠を歩き知識を増やすことを目的に、記念祭発表に向けて結成したとのと。記念祭では、そうして探した暗渠を「暗渠地図」としてまとめたり、暗渠特定法や地域調査について小論をまとめたりしていました。また、武蔵に流れる濯川から暗渠になっている千川上水を探っていくという映像も上映されていました。
「水源として大昔から人々の生活を支えてきた水の流れのあとを、今は何気なく通り過ぎたり物置にしたりしている」と、昔の人々のくらしに思いを馳せる会長さんの言葉が印象的でした。