校長散歩

2022.04.15

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396 第1回 CyberSakura 決勝ラウンド準優勝!

校長室で記念撮影
4月12日、中3の加藤君、鈴木君、田中君、松葉君の4名の生徒が校長室を訪問してくれました。彼らは、3月26日に福井県鯖江市で開催された「第1回 CyberSakura 決勝ラウンド」に出場。これは、全国の中高生がサイバーセキュリティの構築技術を競う国内初の大会で、オンラインで行われた全国24チームが参加した予選ラウンドを勝ち抜いた上位3チームが参加したそうです。その決勝戦で、武蔵中チームが見事準優勝を果たしました。
そもそもサイバーセキュリティは、現在、極めて重要な課題である一方、日本ではそれを担える人材は限られているとのこと。このため、日本での人材育成を図るため、米国で行われている大会の日本版として「Sakura」という名称で大会が開催されました。大会では、アメリカ空軍協会が開発した教育プログラム「サイバーパトリオット」を使用。競技では、各チームに仮想環境上、課題のあるパソコン2台のほか、手引きが与えられ、それを手掛かりに、いかに課題を解消し、サイバーセキュリティ上の脆弱性の修正・改善ができるかで与えられるポイント数を競ったとのことです。
予選では6時間半の競技時間だったそうですが、本選では3時間半。しかも解決すべき課題のハードルは高く、焦ったとのことでした。また、手引きは英語で書かれているとのことで、それを読み解くために英語力も問われたようで、時間の制限のある中、みんなで力を合わせ対応していったとのことです。
聞けば、生徒たちは、武蔵に入学してからプログラミングに興味を持ち、たまたま一人の生徒が大会の存在を知ったことから、仲間を集めて応募したとのこと。
優勝したのは奈良県の高等専門学校のチームだったそうですが、中学生ながらに善戦したと思います。しかし生徒たちは、「来年も挑戦してぜひ優勝したい」と悔しさをにじませていました。また、同じ目的で集った全国の仲間との交流は本当に良い刺激になったようです。
「サイバー攻撃」ということがよく言われるようになりました。サイバー環境の脆弱性は、世界の軍事戦略上や企業や行政のネットワークシステム上の喫緊の課題となっています。どうやったら防衛できるのか、単に知識技術を身に付けるだけでなく、システムについて仲間とともに考えたことは貴重な体験になったことと思います。
おめでとうございました!