校長散歩

2022.05.12

  • #行事

409 記念祭4-研究発表(2)太陽観測部-

太陽観測部でのポスターセッションの様子
部活動の研究発表の二つ目は太陽観測部。太陽観測部も長年にわたる黒点観測など、歴史のある部活動です。
今回は、『太陽の差動回転の計測』という発表をしてくれました。太陽は、自転速度が一定ではなく赤道の方が自転速度が速いという差動回転をしており、それが黒点発生など太陽特有の現象に繋がっているとのこと。太陽観測部では、過去の黒点のスケッチ観測記録を用いて、黒点の緯度ごとの自転速度を求めることで、差動回転の傾向を確認したとのことです。この研究は、高校生だけでなく中学生も一緒に行い、学会にも発表したとのことです(日本天文学会ジュニアセッション2022)。
中高生のうちから、学会発表を行うという経験は、素晴らしいと思います。現在、太陽観測部では、従来からの黒点観測だけでなく、BSアンテナを用いた太陽電波観測も行い、太陽の状態を研究しているとのこと。
近年、異常気象をはじめ、地球環境の変化が大きな課題になっています。若い世代がそうしたことに関心を持ち、地球規模の課題解決につながるような基礎研究がなされれば素晴らしいなと期待しています。
先に紹介した気象部のほか、生物部、化学部、物理部、地学部など、多くの理科系の部活動も頑張っています。加えて今回の記念祭では科学を英語で学ぶREDプログラムの発表も行われていました。