校長散歩

2025.05.13
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769 記念祭10 —武蔵研究最前線—

今年の記念祭で、今まではなかった進化した企画が大教室を会場に行った「武蔵研究最前線」です。これは、武蔵生が日頃取り組んでいる研究を発表し、その魅力を広めることを目的として企画されたとのこと。実は武蔵では、毎年秋に理科系部活動の研究発表を行う「理科棟発表会」が生徒主催で行われ、昨年ですでに19回の歴史を積み重ねています。加えて、昨年度から文化部や文系の研究をしている人向けに行う「図書館棟発表会」が新設され、これらの発表会を基盤にしつつ、今回新しい企画が始まりました。
研究主題を列挙すると、『太陽地球系科学への招待』、『イージス艦の歴史・システムについて』、『湖底の城の発見』、『薩摩藩の外城制度におけるシラス地形の活用』、『災害関連死について』、『他者の心の真実、武蔵構内におけるニホンヤモリの活動個体数変動』、『公共交通機関と暗渠の関係』、『ホンシュウジカの頭胴長推定式について』、『神社と河川の関係について、天文考古学への招待』、『手ぷらを科学してみた』、『日向和田要害山城の発見』、『武蔵学園でのバードストライク』、『メイキング・オブ・恐竜の長い午後』、『天然酵母の培養と観察』、『新幹線の持つ沿線地域等への影響力を分析する』、『文系学習及び歴史研究の意義』、『ディズニー映画から見る社会』と、内容は多岐にわたります。中には外部発表で受賞した研究もありました。
思わず笑ってしまうのは、発表時間は「6分34秒」。厳格な時間管理のもとに進行していきました。文理融合とかリベラルアーツなどの重要性が言われますが、まさに生徒や主体的に取り組んだこの企画は「武蔵らしいな」と感心しました。