校長散歩

2025.09.03
- #卒業生
807 東大研究室訪問
8月27日、東大研究室訪問を行いました。これは、武蔵の同窓生の協力を仰ぎ、先輩方の研究室を訪問させていただくことにより、学問の面白さを知るとともに東大の広いキャンパスを体感してもらおうという試みです。今年で4年目になりました。この日は文系(高2~中2)21名、理系(高2~中3)28名の計49名の武蔵生が東大の本郷キャンパスを訪れました。
今年度ご協力をいただいたのは、文系は文学部の日本史学研究室、大津透(おおつ とおる)教授(53期)と村和明(むら かずあき)准教授(72期)、理系は理学部の生物科学専攻生物研究科、濡木理(ぬれき おさむ)教授(58期)です。
文系では、まず大津先生から日本史学に関する講義を受けました。先生は稲荷山古墳出土の鉄剣銘を取り上げ、それと古事記・日本書紀などの史料から、古代の天皇や豪族についてどのようなことが分かってきたのかについて、興味深いお話をしていただきました。その後、村先生のご案内により、日本史学研究室と文学部図書館を見学させていただきました。
理系では、濡木先生から、先生が取り組んでこられた構造生物学研究の経過と、さらにその知見を医療等に役立てているベンチャー設立の現在についてお話をいただきました。続いてこれまでの研究生活を踏まえ、まさに「人生は自分次第。他責ではなく、苦しみながらも自調自考が重要」と後輩たちに熱いエールを送られました。その後、院生の皆様のご協力のを得て、最先端の研究室を見学させていただきました。
生徒たちはその後、東大の広いキャンパスを楽しみました。生徒たちにとって、大いに刺激を受けた宝物のような一日だったと思います。人生の志を考えるきっかけになればと思います。
最後に、大変お忙しい中、母校のためにとご協力いただいた大津先生、村先生、濡木先生、並びに研究室の皆様方にこの場を借りて御礼申し上げます。
有難うございました。