校長散歩

2025.04.03

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750 母校お花見の会-講演会 廣木謙三政策研究大学院教授「水の未来」

講演してくださった廣木さん
3月30日、母校お花見の会が開催されました。武蔵では、卒業生が母校に帰り、学年を超えて旧交を温めてもらえる機会が年に二回あります。一つは毎年9月に行われる「ホーム・カミングディ」。もう一つが3月に行われる「母校お花見の会」。後者については、ここ数年、桜の開花時期も早まる傾向があり、微妙な時期になっていましたが、今年はちょうど見ごろに。武蔵のキャンパスや千川通りのソメイヨシノも満開になりました。
この日は、同窓生にキャンパス内を自由に散策してもらうとともに、13時30分からは視聴覚室を会場に講演会が行われました。講師は政策研究大学院大学教授の廣木謙三さん(52期卒)。演題は「水の未来-水の災害から文化・歴史・外交まで-」。講演には約110名の聴衆が集まりました。同窓会の皆様のご厚意で、在校生や保護者にも門戸を開いていただきました。
副題にもあるように、多岐にわたる視点から「水」の問題をとらえた、ものすごく面白いお話でした。「水」を切り口に、水災害や危機管理の在り方、災害と貧困の関係、武将の治水施策や江戸のリサイクル社会の様子、日本と世界の水事情の違い、さらに水の未来に向けて「水外交」の必要性。日本の先端技術と現場経験を生かした「防災外交」を展開することにより、世界の平和に貢献できるのではないかというお話は、これまで国交省での現場経験や国連など国際機関の一員として尽力してきたキャリアに裏打ちされた説得力のある話で、私も「水」に対する考え方が大きく変わりました。
廣木さんは私の2つ後輩。私はバレー部でしたが、廣木さんは隣のバスケット部で、熱心に部活動に取り組んでいた様子が思い出され、感慨深く思いました。
講演会のあとは、場所を50周年記念ホールに移し、15時30分から懇親会が行われ、約150名が参加する盛況となりました。1年前に卒業したばかりの98期生も「無料招待」ということで40名ほどが参加。先輩方からの温かい拍手で迎えられていました。こうした集まりがあるのも、武蔵の良さだと思います。
素晴らしい講演をしていただいた廣木さんには、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!