校長散歩

2025.04.09
- #行事
751 2025年度入学式

4月8日、穏やかな春の陽ざしの中、2025年度入学式が大講堂を会場に行われました。新たに入学した中1生と高校に進学する高1生及び保護者の皆様が参加しました。今年は桜も満開のままこの日まで残り、生徒たちの門出を祝ってくれているようでした。
式は武蔵讃歌斉唱から始まり、まず校長式辞。私からは「何者にもなれるが、まだ何者でもない」という武蔵での10代をどのように過ごせば良いのかという点について、大きく三つのことをお話ししました。
一つ目は恵まれていることへの自覚と感謝。二つ目は志を持つことの大切さ、さらには「人類史に貢献せんとするくらいの高い志」を持ってほしいという願い。そして三つ目は「自調自考」のエンジンを10代のうちに身に付けることの意味と、基礎基本を軽視するな、知恵を身に付けろという学びのアドバイスです。
続いて池田康夫学園長から祝辞を頂戴しました。池田学園長からは、武蔵を創立した初代根津嘉一郎の思いを紹介されつつ、三理想や武蔵で大切にされてきたリベラルアーツの考え方を踏まえ、自ら調べ自ら考える主体性を身に付けて、世界に飛び出して活躍していってほしいという温かなエールを送っていただきました。
続いて、クラスごとに新入生の名前を呼名したうえで、私からクラスの代表に「武蔵バッヂ」を授与しました。これは戦後1950年に、戦前使用していた旧制武蔵高校の佩章(はいしょう)と徽章(きしょう)のデザインを組み合わせて制定したもので、歴代の武蔵生が入学時にもらうものです。私も今も大切に持っています。最後に、中1及び高1の組主任団を紹介して、式は終わりました。
ぜひ中1生には武蔵の新しい一員として、また高1生には気持ち新たに武蔵の中堅メンバーとして、武蔵という素晴らしい恵まれた環境の中で、充実した10代の日々を過ごしていってほしいと思います。
入学おめでとう!!