校長散歩

2022.05.24

  • #授業

417 みなかみ実習に向けての事前学習が始まりました

「みなかみ」についてのレクチャーの様子
5月11日、中2が夏休みに行う「みなかみ実習」の事前学習が始まりました。
中2では、1年をかけて、「みなかみ」地域を題材に課題研究を行っています。その一環として、現高2生については、夏休みの期間に実際に「みなかみ」の農家に宿泊しながら、各自が考えていた研究主題を深めていました。ところが、ここ2年間は、新型コロナウイルスの影響で、夏期の宿泊は実施できていませんでした。
学校としても、泊を伴う行事については、コロナ禍の影響を受け、ここ二年間実施できていませんでした。そうした中でも、参加者が小規模のフィールドワークは、感染拡大防止対策を講じながら徐々に再開してきたところですが、今年度はさらに一歩進めて、学年単位の宿泊行事も色々と工夫しながら、何とか再開したいと考えています。
この日は、都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)の方をお招きして、「みなかみ」という地域が抱えている課題や取組について、クラスごとに講義をしていただきました。
「みなかみ」は2017年にユネスコエコパークに登録されました。SDGsの視点も持ちながら、新たな地域づくりに意欲的に取り組んでいる地域です。現在ユネスコエコパークは日本で9か所、世界では122か国686地域が登録されているとのこと。世界遺産が「価値を保存するための制度」なのに対し、ユネスコエコパークは「価値を創造するための制度」だそうです。なるほどと思いました。
「グローカル」という言葉があります。世界を見据える「グローバル」と地域に立脚する「ローカル」を掛け合わせた言葉です。まさに「みなかみ」の学習は、「グローカル」そのものだと思います。
中2の諸君には、年間を通した課題研究に向け、しっかりと取り組んでいってほしいと期待しています。