校長散歩

2022.09.09

  • #行事

447 夏の思い出8 -中3赤城特別授業「志賀直哉『焚火』の作品舞台を歩く(その1)」-

覚満淵を歩く生徒たちの様子
8月31日、赤城を舞台に、中3の特別授業が実施されました。
実は、今の中3はコロナの影響を強く受けた学年です。小学校卒業直前からコロナが始まった影響で、校長散歩166で紹介したように入学式も2か月遅れ。そして中1の山上学校も全く実施できませんでした。
そうした中、一度でも赤城に行きたいという生徒や保護者の思いを受けて、学年の先生方を中心に、今回の特別授業が企画されました。希望参加ということでしたが、160名近くの生徒が参加希望をし、20名ほどの教員が付き添いました。
当日は、台風11号の接近と停滞する前線の影響が心配され、実施できるか気をもみましたが、奇跡的に、雨にも降られず、時折青空も見えるなど、良い天気となりました。
通常の山上学校だと、大沼(おの)周辺の山登りがメインになりますが、今回は趣向をこらし、志賀直哉の『焚火(たきび)』を題材に、いわば作品を追体験する形で、全部で8グループに分かれ、教員が引率していきました。
まずは小沼(この)をスタートに、鳥居峠まで行きます。鳥居峠は、季節によっては雲海が見える名所でもあり、ここから大沼上空に雲が流れてくるポイントでもあります。さらに、峠から下った場所にある「御神水(ごしんすい)」を目指して、体力のある生徒たちは厳しい上り下りを往復しました。
鳥居峠からは、美しい自然湿地帯である「覚満淵(かくまんぶち)」に入ります。生徒たちが到着すると、ちょうど、鳥居峠からうっすらと雲が流れてきました。