校長散歩

2022.09.14

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449 東大研究室訪問(その1)

水島先生の研究室訪問の様子
9月5日、初めての試みとして「東大研究室訪問」が開催されました。これは、武蔵生が学問や将来に対する志を形成する一助とするため、東大で勤務する武蔵卒業生の協力を仰ぎながら、簡単な講義等をしていただくとともに、研究室や構内を見学・散策させてもらう試みです。
理系と文系の2グループに分けて、中3から高2を対象に募集したところ、多くの生徒から申し込みがありました。研究室に入ることができる人数などの関係から、今回は各グループ12名。上級生を中心に抽選での参加者決定となりました。
この日、生徒たちは赤門前に集合。理系は東大大学院医学系研究科の 水島 昇 教授(59期)の研究室を訪問させていただきました。
水島先生は、細胞の自食作用「オートファジー」研究の第一人者として知られ、ノーベル賞候補と言われ続けるほど、内外を問わず多くの人に影響を与えている超一流の研究者です。
講義では最先端の未公開の研究内容までご紹介くださるとともに、研究者として堅持されている点も"静かに"熱く語っていただきました。フロアの半分をも占める実験室群の見学では、様々な観察装置を実際に稼働させてくださり、目の前で"自食"の過程を観察しました。これには生徒も大変興奮し、熱心にその様子に見入っていました。
偉大な先輩からの薫陶を受け、気持ちを新たにした生徒もいるようです。この訪問が改めて自身の将来を考えるきっかけとなることを願っています。