校長散歩

2022.11.28

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471 中3天文実習2

日中、天体望遠鏡の操作を学ぶ生徒たちの様子
いよいよ午後7時から、2つの大きなグループに分かれて天体観測が始まりました。1つのグループは、持参したレジャーシートを地べたに敷いて、肉眼や双眼鏡で夜空を眺めます。
もう1つのグループは、昼間に練習した望遠鏡を操作して、目指すべき星を探し、見つけます。この望遠鏡の操作には、太陽観測部のOBの協力を仰いでいます。今回も8人の先輩方に専門的な指導をしていただきました。
昼間の青空に比して、次第に雲が広がってきました。それでも夜空の綺麗なこと。北の空には北極星からカシオペヤ座、西の空に目を転じるとデネブ、ベガ、アルタイルの夏の大三角形や土星。東の空には、火星やすばる(M45)が見え、やがてオリオン座が上がってきました。南の空に目を転じると遠くに映る甲府市内の灯りのせいか、星の数は少し減りますが、木星がひときわ輝いています。そして天頂を見上げると、ペガススの四辺形やアンドロメダ銀河(M31)がよく見えました。
生徒たちは、課題として与えられている星や星雲を協力して探すとともに、望遠鏡から見える木星の縞や土星の環に感動をしていました。
私の武蔵時代には、このような学びの機会はありませんでした。今の武蔵生は恵まれていると思いました。生徒たちにとっては、真っ暗闇の中での貴重な体験になったと思います。