校長散歩

2022.12.23

  • #行事

476 中1地学巡検

大観山で学芸員の説明を聞き、スケッチを行ないました
12月14日、神奈川県の箱根で、中1の地学巡検が行なわれました。まず生徒たちは、箱根登山鉄道・入生田駅近くの神奈川県立生命の星・地球博物館前に現地集合。館内を見学したあと、クラスごとにバスに分かれ、いよいよ巡検が始まります。
バスには博物館の学芸員の方が同乗し、箱根火山の地形を案内してくれます。車窓やビューポイントからは、外輪山の中にカルデラができ、そこに中央火口丘が盛り上がっている箱根火山の様子が良く分かります。この日は素晴らしい晴天。富士山も美しい姿を現しました。また、芦ノ湖から、神山、駒ヶ岳、二子山も鮮やかに。相模湾に目を転じれば、遠く大島、利島、新島も見えました。さらに駿河湾や伊豆半島の様子も観察できました。
生徒たちは、箱根地形の地質図、断面図、段彩図を色鉛筆で塗り分けるなど事前学習をしてきましたが、この日はさらに学習を深めます。大観山、山伏峠のビューポイントでは、溶岩流の様子も含め、地形のスケッチを行ないました。大涌谷では箱根ジオミュージアムを見学するとともに、噴煙地や冠ヶ岳などが見えるポイントで学芸員の方の説明を聞きました。ただ、晴天なのは良いのですが、ロープウェイも止まるほどの強風。せっかく書いたスケッチを飛ばされてしまう生徒もいて、気の毒でした。
盛りだくさんの地学巡検でしたが、生徒はこのあとレポートをまとめなければなりません。見学したことを記述し、文献で調べ、考察を行なうという作業です。箱根を題材に、地層や地形がよく理解できたとともに、知的好奇心がくすぐられたことと思います。まるで「ブラタモリ」のような楽しい1日でした。武蔵生は恵まれていると思いました。