校長散歩

2023.03.16

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499 中2みなかみ民泊実習発表会

発表会の様子
3月11日、大学3号館の各教室を会場に、中2みなかみ民泊実習発表会が終日開催されました。
武蔵では夏に行う群馬県みなかみでの実習体験を生かし、技術・総合の時間などを利用し、生徒たちに課題研究を課しています。
今日はその1年間の課題研究の成果報告会。生徒たちは、各々の研究テーマに即して、パワーポイントで作成したスライドを作成し、全員が発表しました。保護者の皆様にも多数お越しいただきました。有難うございました。
みなかみに関することであれば課題設定は自由ですが、少子高齢化による過疎化の問題、それに伴う財政基盤創出の関心が高かったようです。どのように課題を解決していくか、中2生らしい自由でのびやかな発想が多くみられました。ショッピングモールの誘致、天然氷の製氷、外国人インバウンドを呼び込むサマーキャンプ、首都圏に住む人が出資するソーラーパネルの設置、観光施策としての見学ツアー、ゲーマー理想郷の建設など、「へえ、そうきたかあ」と思いました。また、テクノロジーの進展を踏まえ、自動運転バスの運行やSNSでの情報発信の工夫なども若い世代らしいアイデアでした。中には秀逸なスライドやアニメーションを作成する生徒や、人気YouTuberのようなプレゼンをする生徒もいて、若い生徒の吸収力はすごいなあと感心したところです。
午後にはお世話になっているみなかみの皆様方も見学に来てくださいました。
生徒たちは、今後、この課題研究で学んだ方法論やICTのスキルを、様々な機会を通して、さらにブラッシュアップしていってほしいと思います。
例えば中3社会では、すべての生徒がそれぞれ立てた研究課題について、5000字以上の「卒業研究(卒論)」を行います。そこでは、学術的な論文となるよう、先行研究の扱い、文献資料の引用、データによる実証的分析などを学び、丁寧で説得力のある研究を進めていくことになります。
「グローカル」という言葉があります。「ローカルな地域の課題」を「グローバルの問題」としてもとらえ、日本や世界が置かれている様々な課題を解決する人材に、このまだあどけない生徒たちが将来育っていくことを大いに期待しています。