校長散歩

2023.03.30

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503 全国学芸サイエンスコンクール表彰

校長室での記念撮影
3月15日、第66回全国学芸サイエンスコンクールで見事入選を果たし、旺文社赤尾好夫記念賞を授賞した高2の鈴木君が、校長室を訪問してくれました。鈴木君の研究テーマは「東京都における河川・水路の分類とその将来性・あり方」です。
地下に埋没させて見えなくなった河川・水路のことを「暗きょ」といいます。武蔵にある濯川ももとは千川上水の分水流でしたが、千川上水の「暗きょ」化に伴い、千川上水から切り離された歴史があります。
鈴木君は中3のときに社会科の先生から聞いた「暗きょ」の存在に興味を持ち、高校総合講座での「フィールドワーク」の授業をきっかけに、武蔵周辺から始まり、都内の「暗きょ」を地道に探っていったそうです。それを分類するとともに、将来的に「暗きょ」をどのようにしていけばよいかまで提言をした研究で、その点が高く評価されたようです。
鈴木君によると、東京に「暗きょ」が広がったのは高度経済成長の時期だったそうです。経済発展と環境保全の関係を考える材料として「暗きょ」の問題があるとのこと。将来は、「暗きょ」の研究もさることながら、経済学を学び、資本主義の在り方についても考えていきたいと抱負を語ってくれました。楽しみです。
おめでとうございました!