校長散歩

2023.04.19

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512 創立記念講演会が復活しました(その2)-馬渕 俊介 さん講演-

生徒の質問に答える馬渕さん
講演会では、まず馬渕さんから50分ほど話がありました。
「武蔵三理想に基づく人生のつくり方」という演題で、大きく4つの話、「夢」、「経験」、「日本人と世界」、「人生のリスク」について語られました。
「夢」については、①自分の夢に関する心震える仕事をする、そのためには、本当に好きなことをやること。また、②夢は探し続けて行動し続ける人にしか見つけることはできないというお話でした。
「経験」については、ご自分のキャリアや経験を踏まえ、「ナンバーワンになるのは難しいけれど、重要な経験をユニークに組み合わせて、問題を解決できるオンリーワンになれる」。そして、学校で勉強ができる、できないということと卒業後の人生とは必ずしもリンクするものではない。決め手は「志の大きさと行動力」であり、「行動することによる小さな成功の積み重ねにより、行けるところまで行けるようになる」と生徒たちを鼓舞してくれました。
「日本人と世界」については、日本人が世界のリーダーになりうるポテンシャルについて語ってくれました。日本人の強みは①緻密に計画でき結果を届けられる力と、②相手の感情に寄り添って意思決定を促す力であり、これらは日本で生活していると自ずと身につくものである。ただし、日本人が世界で活躍するためには、「欧米スタイル」をしっかり持っていることが重要であり、明確にビジョンを示したり、グレーゾーンにはっきりと白黒をつけて自己主張したりできる力(もちろん英語で)を身につけるためにも、早く世界に出て、欧米スタイルのスキルを磨くことが重要だと語っていただきました。
「人生のリスク」については、人生は30,000日という短いものであり、「何かやってみて失敗する」とか「レールから外れる」というのはリスクでもなんでもない。「やりたいことを見つけられない」とか、「やりたいことがあってもそれができない」というのが「人生のリスク」だと話されました。「自分の好きなことを追求する武蔵スタイルをこれからも大切にしてほしい」、そして「激動の時代で革新を起こすのは、いつも若者だ」と、武蔵生にエールを送り、講演は終わりました。
その後、生徒たちから、高3から中1まで次々と質問が出されました。AIの捉え方、憧れるキャリアモデル、幸福について、開発の意味、リーダーシップ、失敗談、外国人とのコミュニケーションをとる際の留意点、進路選択のポイントなど多岐にわたりましたが、一つ一つ丁寧に答えていただきました。校長室に帰る道すがらも、武蔵生から質問が相次ぎました。予定していた90分はあっという間に過ぎていきました。