校長散歩

2023.05.16

  • #行事

518 記念祭5 - 瀬戸 欣哉 さんの講演会-

瀬戸さんが後輩に残してくれたメッセージ
29日14時より、大学1001教室を会場に、 瀬戸 欣哉 さん(53期、株式会社LIXIL 取締役 代表執行役社長 兼 CEO)の講演会が行われました。会場は在校生、保護者、同窓生などいっぱいの人で溢れました。
演題は「未来を担うリーダーたちへ~『問いつづける力』とは~」。講演ではまず、瀬戸さんのこれまでの経歴や学んできたことについて、20分ほど語られました。武蔵時代、住友商事時代、留学したビジネススクール時代、起業をしたMonotaRO時代、そして現在のLIXILでの経営やミッションと、逆境にあっても前向きに、常に自分で考え抜き、動き続けてきた武蔵の卒業生です。
後半の70分はすべて質疑応答でした。全部で30本近くの質問に、一つ一つ真摯に丁寧に答えていただきました。
マネジメント、起業リスク、人間関係、子育ての問題、学生時代にやっておくべきこと、三理想の捉え方、武蔵の教育で学んだこと、人生における成功の意味や失敗の捉え方など、質問は多岐にわたりました。
そうした中で、一貫して「自分の頭で考えて自分が正しいと思ったことをやること」や「他者への敬意をもって仕事をすること」の重要性が語られていたと思います。
「武蔵の教育は『ドライバーズシート』に座り続ける勇気を育てている」という言葉はストンと落ちました。良い大学へ行く、良い企業に入る、そしてその先にあると思っている「パッセンジャーズシート」に座ることを目指すのではなく、自らが運転席に座り、何が正しいかを判断し続け、失敗したときは反省しながら、前に進んでいくことこそが「人生の成功」であり、その基盤を脈々と作っているのが武蔵の教育だと改めて思いました。
参加した皆さんにとって、とても素晴らしい時間・空間だったと思います。
この場を借りて瀬戸さんに感謝申し上げます。有難うございました!