543 中3キャリアガイダンス

7月8日、特別授業中の3・4限を利用して、中3対象のキャリアガイダンスが行なわれました。
これは、生徒自身に将来の自分の姿を考えてもらうために、様々なキャリアを歩いている武蔵の先輩を招き、それぞれの職業生活の実際や、武蔵時代の生活も含め、そこにいたるまでの道のりを語ってもらう取組です。
今回話をしてくれたのは、81期及び82期の卒業生6名。ちょうど30代半ばです。論語に「三十にして立つ」という言葉があるように、ちょうどそれぞれのキャリアを本格的に歩み出し、色々なことが見えてくる年代だと思います。
職業分野は、医師、建築、広告代理店、税理士、コンサル・スタートアップ、仏文学者です。中3の生徒たちは、事前に講演者紹介を見て6分野のうち2分野を選択し、それぞれの先輩の話を3・4限に2つずつ聞きます。
私は、視聴覚室で、「コンサル・スタートアップ」のお話を聞きました。大学卒業後に大手コンサルに入った後、転職し、地域活性化も図る流通関係の起業を始めたとのこと。大手コンサルでのノウハウや経験を踏まえ、全国で多くの人と共に、主体的に、そしてワークライフバランスも大切にしながら、いきいきと人生を歩んでいる様子がよくわかりました。
印象的だったのは、武蔵時代からの自分のキャリアを振り返って、人生の選択は「その時々のこれが楽しそうの積み重ね」だという言葉です。そのとおりだと思います。
講演後、生徒からは、挙手だけでなくSNSを利用して、多くの質問が寄せられました。「働く上で最も必要な能力は何だと思いますか」「今の仕事は楽しいですか」など、まさにキャリアに関連する質問だけでなく、「どのくらい稼いでいますか」「（コンサルは）もてますか」「奥さんとはどこで知り合いましたか」「武蔵生とのつながりはありますか」など、身近な先輩だからこその、なかなか聞けない素朴な質問も寄せられ、これらにも一つ一つ丁寧に答えていただきました。
15才の中3生も、あと2倍生きると30才になります。「人生で何を大切に生きるか」、「たった一度の人生でどんな生き方をしたいのか」ということも、おぼろげながら考えていくとよいと思います。後輩たちに大きな刺激を与えてくれた若い卒業生の皆さんに、この場を借りて感謝を申し上げます。
有難うございました！