校長散歩

2023.09.11

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550 東大研究室訪問1-史料編纂所 本郷 和人 先生-

気さくに色々なお話をしていただきました!
9月2日、昨年度に引き続き2回目の試みとして「東大研究訪問」を実施しました。これは、武蔵生が学問や将来に対する志を形成する一助とするため、東大で勤務する武蔵卒業生の協力を仰ぎながら、簡単な講義等をしていただくとともに、研究室や広大な本郷キャンパスを見学・散策させてもらう試みです。
理系と文系の2グループに分けて、中2から高2まで34人が参加をしました。
この日、生徒たちは赤門前に集合。文系は、昨年度に引き続き、赤門の近くにある東大史料編纂所の 本郷 和人 教授(53期卒)にお世話になりました。
本郷先生はメディアなどにもよく登場される、とても気さくな先生で、生徒たちと楽しくお話をしていただきました。『大日本史料』を作成する地道な歴史検証の話から始まり、実際に複数の史料を見せてもらいながら、研究の過程についてわかりやすく説明をしていただきました。また、武蔵時代の話や高校時代の進路選択の心構えなどについても言及していただきました。
武蔵の理念である「自ら調べ自ら考える」は、教養を身につけ世界を広げることにつながる。教養を積むことは必ずしもお金を得ることとイコールにはならないかもしれないが、そのことが人生においては大事である。自分はどういう人生を歩むのか、ぜひ考えてみるとよいというお話は、説得力がありました。
また「学問は科学であり、必ず根拠がある」という言葉からも、地道な史料にあたっている歴史学者の信念がうかがわれました。
生徒たちからの質問にも丁寧に答えていただき、あっという間の2時間でした。生徒たちには、まさに「プライスレス」な時間でした。