校長散歩

2023.09.12

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551 東大研究室訪問2-理学系研究科 濡木 理 先生-

研究について熱心に説明をしていただきました!
9月2日に行われた東大研究室訪問の理系グループは、東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻の 濡木 理 (ぬれきおさむ)教授(58期卒)の研究室を訪問しました。
濡木研究室では、生命現象を原子分解能レベルで理解することを目的に、X線結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡を用いてタンパク質や核酸の立体構造研究を行い、数々の成果を『Nature』や『Science』などのトップジャーナルに発表しています。並行してゲノム編集のプロジェクトも始め、2014年にCRISPR-Cas9の立体構造を世界で初めて解明。研究成果の医療応用にも積極的に取り組み、ゲノム編集の「モダリス」、クライオ電顕による構造解析の「キュライオ」といった創薬ベンチャーを立ち上げています。
濡木先生からは、まず、研究内容、研究生活、研究者の心構えなどについてプレゼンをしていただいたのち、研究室の皆さんの協力も得ながら、小グループごとに、各研究室や実験装置などを案内していただきました。
最先端の研究機器も含め、実際に日々成果を生み出している現場の様子に、生徒たちは大きな刺激を受けたと思います。
濡木先生からは「大学受験を突破するためにも、その後の楽しい研究生活をイメージして頑張ってほしい」とのエールが送られました。先生のお仕事は大変だとは思いますが、50人あまりのチームを率いながら、楽しそうに研究を進めている濡木先生の姿にあこがれをもった生徒も多かったのではないでしょうか。
本郷先生も濡木先生も、後輩たちのため貴重な時間を割いていただき、生徒たちの心に火をつけていただきました。母校愛の深さを感じた1日でした。ご協力いただいた研究室の皆さまも含め、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
有難うございました!!