校長散歩

2023.09.15

  • #行事

【番外編】副校長散歩 高校生鳴子地域探究ツアー

百年の森を再生する現場で、植林地の下草刈り作業に汗を流しました
夏休みの校外行事の思い出について、数回にわたり、副校長散歩、教頭散歩を掲載します。まず最初は、「高校生鳴子地域探究ツアー」です。
8月21日~24日に高校生有志9名が、宮城県大崎市鳴子温泉周辺で、「地域循環共生圏」とはなにか?をテーマとした、地域探究ツアーに参加しました。
ツアー前半は、鳴子温泉周辺の豊かな森林資源を活用して、サスティナブルな地域循環型社会の実現を目指して、再生エネルギー創出・利用などの新たな仕組みの構築に取り組む複合的な民間組織の仕事ぶりを一通り見学、体験しました。後半は、山一つ隔てた山形県最上町にて、行政の主導で同様な仕組みを町全体規模で構築している施設などを見学しました。両者とも、規模や仕組みは違えど、今後のエネルギー問題解決に向けての先進的な取り組みで、生徒達も大きな刺激を受けていました。
本ツアーは地元「鳴子温泉もりたびの会」の全面的な協力・企画によるもので、その他にも、伝統的な湯治宿に宿泊して自炊による湯治の体験をしたり、子どもたちや職員が全員で地元の森に入って木材を伐倒するところから大切に見守りつつ、建築した子ども園の見学をしたり、米作りが難しい地域での米農家さんたちのチャレンジのお話もうかがうことができました。すべての営みが豊かな自然との共生の物語に通じてゆくのです。
またツアーには、本校高校生の他にも他校の高校生も参加して、ともにこれからの日本の在り方に思いを抱きつつ、先進的な取り組みに様々に関与するたくさんの人々と交流が出来たことも大きな収穫でした。
こうした地域交流型ツアーはまだあまり多くは無いと思いますが、地域のポテンシャルを活かして、中学生・高校生世代の子供たちが社会と繋がり、日本の将来をジブンゴトとして考えられる機会を持つことはとても有意義なことであるとあらためて実感したツアーでした。