校長散歩

2023.09.19

  • #行事

【番外編】副校長散歩 総合講座「国境の島『対馬』を体験する」現地ツアー

ツシマヤマネコが生息する認定田を前に、現地ガイドによる解説を聞く
8月27日~31日に高校生5名が、総合的な探究の授業(「総合講座」と呼んでいます)の一環で、長崎県対馬市を訪れ、地域探究ツアーを行いました。毎年恒例のツアーで、今夏で19回目の訪島となります。
ツアー前半は、漁村及び山村の民家に泊めていただきながら、民泊先で郷土料理「ろくべえ」作りの体験をしたり、現地での信仰を肌で感じる神社などを訪問しました。また、対馬独特の養蜂「蜂洞」の見学や、海を守る取り組み「藻場と森の再生」の現場を船で見学して漁師さんからお話を聞きました。
後半は、地元「対馬里山繋営塾」の協力を得て、レッドリストに入るツシマヤマネコの生息環境を守る官民の様々な取り組みを見学しました。野生生物保護センターではヤマネコの糞を分析して成育環境を調査する等の貴重な体験もすることができました。実際にヤマネコが住む田んぼを前にして、単に自然を守るだけではなく、米作りの工夫や、周辺の環境整備など、人とヤマネコが生活を共にしてゆくための様々な取り組みと、地域を大切にする人々の熱い思いにも多くを学びました。また、歴史探究として、「対馬朝鮮通信使歴史館」「対馬博物館」を訪れて専門家から実際の文献を見ながら説明を受けました。
生徒達が、こうした地域交流型ツアーを通じてリアルに体験や交流をした経験から、これからの人生を切り拓いていくための視野を広げていくことはとても大切なことだと私たちは思っています。