校長散歩

2025.12.27

  • #授業

849 特別授業「アウシュビッツについて」

アウシュビッツの特別授業の様子
アウシュビッツの特別授業の様子
12月17日、視聴覚室を会場に、「アウシュビッツについて」と題して、校長による特別授業を行いました。これは、校長散歩809でご紹介したように、この夏にアウシュビッツに行った話を2学期の始業式でお話ししましたが、そこでは十分に時間が取れなかったので、改めて機会を作ったものです。保護者の皆様からも話を聞きたいとのご要望がありましたので、今回は生徒だけでなく、保護者の皆様にもお声掛けしました。有難いことに、立ち見の皆様なども含め200人以上と、視聴覚室は、入りきれないくらいの満杯になりました。
話の流れは、アウシュビッツについて私が持っていたイメージから始まり、アウシュビッツの場所・行き方、アウシュビッツの歴史、そしてアウシュビッツで行われたことなどについて、現地で撮影した写真も交えながらお話ししました。
アウシュビッツに行って感じたのは、「人はここまで残忍な行為をできるものなのか」ということです。そして、「その残忍な行為を担うシステムがあった」ことです。普通の人間が、仕事として平然と行っていたこと、また同胞同士がこの行為を担っていたことは、本当に悲しみに耐えません。
ユダヤ民族の大量虐殺を意味する「ホロコースト」は段階的に拡大してきました。最初からガス室での虐殺があったわけではなく、まず差別や偏見が広がる中で、不満のはけ口として、法的な制度化や隔離政策が進み、やがてナチスによる「ユダヤ人絶滅計画」が実行され、ガス室が生まれました。ユネスコ憲章前文にあるように、「無知と偏見を通じて人類の不平等という教養を広めること」が「ホロコースト」を可能にした大きな要因だったと思います。
戦後80年。私たちは人類の叡智を結集して、アウシュビッツや広島・長崎で行われたような「人間性を破壊するような極限状況を作りださない」ようにしなければならないと思います。
多くの生徒諸君と保護者の皆様に50分間の話を本当に熱心に聞いていただき嬉しく思いました。若い世代に私は期待と信頼を寄せています。有難うございました。
 
※本号で今年の校長散歩は終わりになります。本年も多くの励ましの言葉をいただき、有難うございました。どうぞ良い年をお迎えください。