校長散歩

2024.03.04

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610 プログラミング分野のコンテストで頑張る先輩と後輩

校長室での記念撮影
2月22日、プログラミング分野の様々なコンテストで成果を上げている高校生と中学生が訪問してくれました。
訪問してくれたのは高1の松葉君、中1の小林君、関口君、森本君です。4人はAtCoder株式会社が主催する「AtCoder Junior League 2023」という競技プログラミングコンテストに参加し、それぞれ優秀な成績を収めていることから、主催団体から届いた賞状を授与しました。
生徒たちに話を聞くと、AtCoder は Beginner から Regular、Grand など、グレードに応じた多くのコンテストを開催する世界最高峰の競技プログラミングサイトとのこと。日本では約3万人、世界では約10万人が参加しているとのことです。今回の Junior League は、日本の中高生を対象に無料で提供されました。5月から12月まで毎月競技があり、限られた時間内に、サイトに示されたプログラミングの課題に答えるというもので、全国の中高生約1000名が参加したとのことです。その累積ポイントに応じて、学年ごとにランキングが示されるとのことで、そうした中で優秀な成績を収めたことが授賞につながりました。
3人の中1生は、まだ Beginner の段階だそうです。それでも課題を見せてもらいしまたが、本格的なプログラミングの力量が問われる課題です。個別に学習をしつつ、また友だち同士で切磋琢磨しあいながら、力量をあげているそうです。コンテストといっても、結局は自分自身との戦い。自分自身のポイントが月ごとにあがり、成長を確認していけることが嬉しいようです。
さらに彼らが頑張る背景には、高1生の先輩の存在が大きいことがわかりました。高1の松葉君は自分自身でも AtCoder の高1部門で高いポイントをあげているとともに、他の競技プログラミングの大会でも、例えば昨年12月9日に実施された第8回高校生セキュリティコンテスト(学校法人岩崎学園 情報科学専門学校 主催)で神奈川県知事賞を受賞するとともに1月28日・2月4日に行われた第23回日本情報オリンピック本選でも優秀賞を受賞したそうです。さらに国際情報オリンピック日本代表選手選出を目指し、3月の春季トレーニング合宿に参加するなど頑張っています。同時に後輩たちのために「プログラミングを学ぶための講座」を開き、動画も配信してくれているとのこと。本人に理由を聞くと、「自分だけではなく、後進を育てたいから」とさらりと言っていたのは感心しました。「忙しくて、最近はなかなかできていない」とこぼしていましたが、その姿勢は立派だと思います。中1生たちに聞くと尊敬やあこがれの対象になっており、そうした関係は「いいなあ」と思いました。
武蔵生は他にも、校長散歩528などでご紹介した Cyber Sakura 優勝など、様々なプログラミングコンテストで活躍していますが、生徒たちが自分の成長を楽しみながら、かつ先輩・後輩の自主的なネットワークを築きつつ活躍している様子を、嬉しくそして頼もしく思います。ますますの頑張りと成長を期待しています。