校長散歩

2025.01.20

  • #卒業生

714 RED特別講演会 -川邉 雄介さん(Metaエンジニア、80期卒)-

オンラインでの講演会の様子
1月11日、土曜日の午後を使って、REDプログラムゲスト講演会がオンラインで開催されました。これは、REDプログラム推進センター主催ではありますが、校長散歩695でご紹介した講演会と同様、武蔵高校中学の生徒たちにも広く開かれたものです。今回は、前回の石原 圭祐さん(アメリカ・ピッツバーグ大学)と同じ武蔵80期卒で、Metaのソフトウェアエンジニアとして活躍されている川邉 雄介(かわなべゆうすけ)さんにお話をしていただきました。約25名の生徒が参加しました。
演題は「From Musashi to Silicon Valley : A Journey in Software Engineering 武藏卒業生、海を渡ってソフトウェアエンジニアになる」というもの。パワーポイントのスライドを用いつつ、対話形式のエクササイズも取り入れた、全部英語での60分の講演となりました。
最初のエクササイズは、“Do you have dreams or ideas of things you want to try in the future?”という問いかけでした。そこから、川邉さんの武蔵時代の話が始まりました。英語力も乏しく、勉強の習慣もあまりなかった、一方ダンスに夢中になり、決して成績の良い学生ではなかったと中高時代を振り返られました。
そんな中で、将来の夢や自分の進むべき道が定まってきます。それは「アメリカ人になること」と、「シリコンバレーでソフトウェアエンジニアとして働くこと」の2つ。このため、まずは大学時代に、カリフォルニア大学サンタクルーズ校での1年間の交換留学で刺激を受け、その後カリフォルニア大学デービス校での大学院留学、さらに独学でプログラミングを学びつつ、いくつかのスタートアップで働いたあと、シリコンバレーでのキャリア獲得を実現させていきました。
川邉さんからは、生徒諸君に対し、ゴールを達成するステップとして、①Your Interest ②Let it grow ③Set a vison ④Take action everydayの4段階を示してくれました。さらに、ゴールを達成する心構えとして、①行動を起こして挑戦し続けること、②決断を貫くこと、③他人から学ぶことの3つをあげてくれました。自分でも「1度決めたらのめり込むタイプ」と話されたように、シリコンバレーで通用するくらいの英語力やプログラミング能力を獲得したのは、明確なビジョンのもと、「毎日」やろうとする情熱と集中力の賜物だったと思います。
講演終了後も、生徒一人一人の質問を、否定することなく丁寧に対応してくださいました。「自分の興味を成長させる」という質問に関連して、「趣味」と「仕事」との違いについて答えてくれたことは印象的でした。自分も動画などを見て楽しむけれど、それは「趣味」に過ぎない。自分の好き・興味が「消費」なのか「生産」なのか、できたら「生産」の視点から伸ばしていくとよいとのアドバイス。なるほどと感心しました。
参加した生徒たちにとって、本当に貴重な時間だったと思います。シリコンバレーは夜9時。遅い時間に生徒のために貴重な話をしていただいた川邉さんに心から感謝するとともに、これからの川邉さんのJourneyも、きっと楽しみながら進んでいくことを確信した1時間でした。
有難うございました!