校長散歩

2025.01.24

  • #生徒の活動
  • #チャレンジ

716 日本学生科学賞 入選

校長室での記念撮影
1月21日、第68回日本学生科学賞(読売新聞社 主催)で入選した生徒たちが報告に来てくれました。これは1957年にスタートしたもので、中学生、高校生を対象にした歴史と伝統のある科学コンクールです。
今回入選したのは2人。中3の萩原君と中1の奥野君です。
萩原君は「銅(Ⅱ)イオンと亜鉛の反応速度」という研究主題で入選2等に、奥野君は「理論とデータの融合によるゴールキーパーの最適ポジショニング戦略」という研究主題で入選3等に輝きました。奥野君は、他校に通う高校生のお姉さんのサポートを得ながら、研究しました。
萩原君は、化学部員として記念祭の演示実験の準備をしている中で、銅と亜鉛の化学反応に興味をもったとのこと。その後、1年間をかけて実験に取り組み、論文にまとめて応募したところ、都大会では最優秀賞を受賞。さらに加筆して応募したものが今回の入選となりました。ただ、最終本選には進めなかったということで、受賞の嬉しさとともに悔しさもにじませていました。精緻(せいち)な実験方法には自信があったけれど、先行研究を踏まえた新たな発見という点では弱点もあったと自己分析していました。今の研究は中学校で1度終わりにして、高校では次の研究に進みたいと今後の抱負を語ってくれました。
奥野君は、小学校時代からサッカーに取り組んでおり、キーパーとしてどの位置に立てば失点を防げるかということについて、スポーツ科学の視点から、映像なども用いながら研究を進めたとのこと。まだ最適解は導いていないので、今後も研究を進めつつ、自分のプレーに生かしていきたいと話していました。
まさに「自ら調べ自ら考える」。2人がそれぞれ独自の視点から主体的に研究を進めていることに感心するとともに、歴史あるコンクールで評価されたことを嬉しく思います。2人ともまだ中学生。大いに自分の興味関心を深掘りして、伸ばしていってほしいと思います。
おめでとうございました!