校長散歩

2025.01.28

  • #生徒の活動
  • #チャレンジ

717 数学コンクール等、数学分野で活躍する武蔵生

校長室での記念撮影
第34回日本数学コンクール(大阪公立大学数学研究所・名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 共催)において、高1の村上君が優秀賞を受賞しました。また、村上君は第12回「算数・数学の自由研究」作品コンクール(一般財団法人理数教育研究所 主催)においても中央審査委員奨励賞を受賞しました。
1月23日、その村上君が校長室を訪問してくれました。
日本数学コンクールについては、「コンクール側が公開した問題に解答を提出する」という形式と、「自由なテーマの研究論文を提出する」という2つの形式があるそうです、村上君はこのうち後者で応募し、研究主題は「Fibonacci数列の代数学的一般化とその諸性質」。その論文が見事優秀賞を受賞し、さらに1月25日に名古屋大学で開催される、日本数学コンクールのフォローアップセミナーである『数理ウェーブ』の講演者として招待され、多くの聴衆の前で約30分間のレクチャーを行うとのことです。
Fibonacci数列とは「1、1、2、3、5、8、13…」のように前2つの数字を足した数が続く数列のことで、「0、0、1、1、2、4、7、13…」と前3つの数字を足した数が続くTribonacci数列との関係を調べたところ、そこに法則性を見出したとのこと。村上君は現在数学研究会の部長も務めており、今後もFibonacci数列についてさらに研究を進めるとともに、数学以外の幅広い分野にも興味があることから、そうしたことに数学を生かしていきたいとこれからの抱負を語ってくれました。
「数学は物事を整理することができ、全体の構造を明らかにできるのが面白い」との言葉に、その通りだと感心しました。
また、同研究は第12回「算数・数学の自由研究」作品コンクールにも応募できたということで、今回学校に送られてきたその賞状も授与したところです。校長散歩716でご紹介した中1の奥野君も、別の研究で同コンクールに参加し、入賞。二重の喜びになりました。
それにしても、大学を会場に、多くの聴衆の前で発表する機会が与えられたということは素晴らしいと思います。緊張するかもしれませんが、どうぞその場の雰囲気を楽しんでほしいと思います。
おめでとうございました!