校長散歩

2023.10.03

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560 高校生医療体験学習報告

校長室での記念撮影
9月15日、高2生が校長室を訪問してくれました。夏休みにNPO法人 Touch the future が実施した「医療体験学習」に参加した生徒です。このたび、主催者であるNPO法人から医療体験学習修了証が、送付されてきましたので、校長室で手渡しました。
生徒は、夏休みに、隠岐島前病院で1週間宿泊し、他校の高校生とともに、地域医療の実際について体験をしました。
感想を聞くと、開口一番「楽しかった!」とのこと。さらに詳しく聞くと、離島唯一の病院での医療体験を通して、何でも幅広く対応する「総合医療」の重要性を実感するとともに、医師・看護師・リハビリスタッフをはじめ「チーム」として島民に寄り添う姿に感銘を受けたようでした。また、具体的な診療の中で、コミュニケーションの重要性を学ぶとともに、最前線の医療技術に触れたことも勉強になったとのこと。何よりも「医師になる」という覚悟を促してくれた体験だったようでした。プログラムに送り出した側として、大変嬉しく思いました。
医療体験は、今回武蔵生が参加した隠岐島前病院のほかにも、いくつかのプログラムがあります。その様子はNPO法人のHPにも掲載されており、高校生たちが「医師になるための本気の志」を育んでいる過程がよくわかります。
実はこのプログラムの前身は、今から9年前、私が以前勤めていた学校の縁で知り合った順天堂大学の 天野 篤 先生と、「高校生に本物の医療体験を行うこと」で意気投合したことから始まりました。天野先生は、天皇陛下(現上皇陛下)の心臓手術の執刀医となったことでも知られ、医療に対する知識・技量とともに熱い情熱をもっておられる尊敬できる医師です。その後、この「本物の医療体験の試み」は、NPO法人を立ちあげた現理事長の高い志のもと、多くの医療関係の賛同者の輪が広がり、現在の形に進化しています。校長散歩61454で紹介したように、武蔵生も継続的にこのプログラムに参加してきました。
NPO法人からは、医療体験だけでなく、オンライン・ミーティングなど様々なプログラムが随時提供されています。ぜひ医療体験も含め、多くの後輩たちにも参加してもらえたら良いと思います。