校長散歩

2025.11.04

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832 高校生狂言教室

『狂言教室』でのワークショップの様子
『狂言教室』でのワークショップの様子
10月30日、大講堂を会場に「狂言教室」が開催されました。武蔵では、校長散歩「098 狂言教室」や「460 高校生狂言教室」でご紹介したように、三年に一度、高校生を対象に「狂言教室」が開催されます。しかも、演じていただけるのは、現在日本に受け継がれている「和泉流」と「大蔵流」の二つの狂言流のうちの「大蔵流」の皆さん。わざわざこの日のために、京都で活躍されている「忠三郎狂言会」の皆さんが東京まで来ていただきました。まさに本物の古典芸能に触れる機会です。
この日も、「忠三郎狂言会」の茂山忠三郎(しげやまちゅうざぶろう)さんの進行で、最初に「現存する世界最古の演劇」である能楽について、その歴史や見方をはじめ、笑い方やすり足の運び方についてのワークショップも含め、わかりやすく語っていただきました。
その後、『鬼瓦(おにがわら)』と『蝸牛(かぎゅう)』の演目が披露されました。
観劇にあたっては、忠三郎さんから、①想像力を働かせる、②一言一句わからなくても、古語をあきらめない、③面白かったら笑うといったポイントを教えていただきました。観劇後も生徒たちはセリフを真似するなど、大いに楽しんでいました。
「忠三郎狂言会」の皆さまと長い間ご縁をいただいている武蔵の生徒は、本当に恵まれていると思います。本日感じたこと、学んだことは、きっと大きな財産になったと思います。いつか外国の方に日本の古典芸能について説明する機会もあるかもしれません。きっと役立つと思います。また、機会があれば、今度は身銭を払って「国立能楽堂」に行ってみるとよいのではないでしょうか。
お忙しい中、わざわざ武蔵までお越しいただき、素晴らしい時間と空間を提供していただいた「忠三郎狂言会」の皆様に、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
有難うございました!