校長散歩

2024.01.15

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586 国際天文学・天体物理学オリンピックでの成果報告

校長室での記念撮影
1月9日、高3の山田君が、昨年8月10日から20日にかけてポーランド・ホジュフで開催された第16回国際天文学・天体物理学オリンピックに参加した成果報告に来てくれました。
この大会には、すでに校長散歩569でご紹介した、日本天文学オリンピックで優秀な成績を収めた10名の代表候補の中から、さらに選ばれた5名の高校生が日本代表として参加しました。帰国後なかなか日程が調整できずに、だいぶ経ちましたが、この日の訪問となりました。
参加国は52か国。参加選手数はおよそ250人。大会では天文学、天体物理学に関する知識や思考力を問う理論試験、画面に映された実際の星空を望遠鏡を用いて観察する実技試験、与えられた実際の観測データをもとに現象を分析する実技試験などが行われたとのこと。残念ながら入賞は逃しましたが、巨大ホール内で世界中の若者たちと切磋琢磨した経験は得難いものになったようです。他国との交流の中で、「他国の人は日本のことを知っているけれど、こちらは他国のことをあまり知らなかった。もっと世界を知らなければならないと思った」と語っていたのが印象的でした。
山田君は、校長散歩501で紹介したように、他にも天王星や冥王星の衛星の研究を進めてきました。また、「可視光領域における主要造岩鉱物の粉末の反射スペクトル」というテーマで、日本地球惑星科学連合(JpGU)2023年大会におけるポスター発表も行なったとのことでした。
いよいよ卒業も近くなってきました。武蔵での生活について、「何でも好き放題にやらせてくれた6年間だった」と振り返ってくれました。天体観測の機器や図書館、さらに先生や仲間とのつながりなど、武蔵での様々な資源を十分に活用したと思います。将来は「(世界に)貢献したい」との抱負を語ってくれました。大学生活でも、自らが選んだ道を突き詰めて、様々な出会いを大切にしながら、ますます頑張ってほしいと思います。おめでとうございました!